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TB受付拒否
全然動いていないブログになってしまっていますね……。
見てくださっている方々、本当に申し訳ないです。
レポートが終われば「形式上」の夏休みがあるから、少しは書けるかなぁ。

ところで、ここの記事にコメントやトラックバックがあると、私の携帯にメールが入るのだけれど、最近やたら英語さんのトラックバックが多くてうんざりするので、拒否っちゃいます。
あんまり困る人もいないかなと思うので(笑)。
ではでは、レポート頑張ります!

| ユキ | 23:10 | comments (0) | trackback (x) | その他 |
加害者更生
 10日程前、相方が傷害事件の被害者になった。
 隣県のスタジオに行った帰り道、電話でこれから帰ることを伝えてくれ、今日あったことのおしゃべりをしていた。 そこでいきなり罵声が聞こえ、彼の「何ですか?」の返事と共に電話は切れた。掛けても繋がらない。繋がったと思ったら切られた。 あたしは怖くなって友人に電話をし、どうすればいいだろうと混乱しているうちに、電話が掛かってきた。警察が着いたとの連絡と大きな怪我がないという話にホッとしたけれど、それからが大変だった。
 彼は朝方事情聴取を終え、診断書を作成してもらうために病院に行き、夕方家に着いた。 1日半後には、警察から連絡があり、加害者Iは罰金刑を受けて釈放され、学校のテストを受けていると言う。 そしてその3日後、警察から加害者Iの連絡先が知らされ、「賠償などの話はそちらでお願いします」との電話があった。

 加害者は医療専門学校生で、病院で働いてもいる。まがりなりにも医療勤務している人が、酔っていたとは言え、通りすがりの人をボコボコに殴るという行為にあたしは腹が立った。
 友人たちに相談をし、学校の先生にも相談し、弁護士会に電話相談をして、民法を調べたり、ネットで質問したりと、できる限りのことはした。想定される相手の言い分に対し、どう返すかもシミュレートした。そう簡単にはいかないと思っていたからそこまでした。でも、あたしはどこかで、刑事罰を受けてしょげているのではないかという期待を、持ってしまっていたのだと思う。
 連絡先を知った次の日、代理人ということであたしがIに電話をした。「もしもーし」という相手を考えない、社会的規範のないことが伺える出方にまずはやられた。その後も、バカにしたような喋り方や、こちらの質問を理解せずにとんちんかんなことを返す様子に、正直腹が立って苛々していた。後から録音したものを聞いてみると、加害者の不安やびびりから来る強がりかもしれないと感じたりもしたのだけれど、Iの本心はあたしにはどうやったって分からないし、I自身も分からないのかもしれない。あたし自身もいきなり殴るような加害者に電話をすることで、緊張していて冷静になど話せていなかった。多分、説教染みた「お前が悪いんだろ」というメッセージを送ってしまっていたと思う。
 電話が10分を過ぎた頃、「自分ホント悪いことしたって思ってますんでぇ~(半笑)、絶対逃げないんでぇ~、信用してもらえないっすかねぇ(笑)」の言葉に絶句した。「こちらは被害者なので、それは難しいですね」と苦笑しながら答え、具体的な話を出さずに、「今日はご挨拶ということで」と切ることにした。しょげている期待をしていたあたしは、こういった態度をリアリティを持って想像することができず、余計に動揺し怒りを感じてしまったのだと思う。

 電話の後、これが加害者の態度か、という怒りが強かった。
 友人にこの電話の結果を話すと、「結局こういう奴がそういうことをするんだよ」と言われた。数日後の授業でも、山口母子殺害事件に見られる加害者の態度(友人への手紙)は、加害者の平均的なものだという話があった。その授業では、内閣府による配偶者への暴力加害者更生プログラムの話もあったが、全然うまくはいかないことだけがよく分かった。
 そういった加害者の多くは、「考える」ことをしてこなかった人だという。だから、「被害者のことを考えろ」と言われても、どうやっていいかが分からない。そして、それを今更伝えていくのは容易じゃない。被害者を減らすためには、被害者ケアだけでなく、加害者更生が必須なのは考え付く。でも、それは被害者ケアの何倍も大変で、何倍も時間がかかることなのだと思う。誰がそこまでの強制力を持って、時間とお金をかけて更生するかという問題を解決する道が、今のところあたしには思いつかない。
 そんなことを考えてあたしは、加害者Iとのやり取りにおいて、更生しよう、躾けてやろうなどという浅はかな思いを持たず、ただ賠償を得ることだけを考えようと決めた。彼の気持ちは分からないのだから、目に見える賠償金や慰謝料で納得するしかありえない気もした。

 あたしは事件が起きてから、抱えることにきつさを感じて、クラスメイトによくこのことを相談した。いい気分になる話ではないし、直接関係のあることでもないのに、クラスメイトは親身に聴いてくれ、それぞれの反応をしてくれた。知り合いの警官や弁護士に相談して、結果を話してくれる人もいた。こうしてサポーティブに関わってくれる方々を見ていると、被害者支援の可能性には希望が持ててくる。被害者になって気付いたけれど、本当に何をするにも苦痛で時間がかかる。一つひとつの手続きにくたびれてしまう。思考も感情が伴って、冷静になれなかったり、集中できなかったりすることもある。そんな時に、考えてくれる動いてくれる方々がいることは、本当に大きい。
 今のあたしには、そういう意識を持つ方々が増えることが、やはり加害者更生よりもずっとずっと現実味を帯びて想像できる。

 でも、でもなぁ……と思ってしまう。
 加害者更生は難しいかもしれない。でも、加害者支援はどうだろう。加害者を加害者にならざるを得ない人だと捉えたら、加害者更生ではなく支援という捉え方でアプローチできないだろうか。いくら被害者支援が充実しても、加害者を無視していいという気持ちには、あたしはどうしてもなれない。もちろん、今回は被害者的立場だから、支援なんてする気にはなれないのだけれど。
 答えの出ないこの「加害者」と「被害者」の問題、まだまだ考える余地がありそう。


| ユキ | 19:24 | comments (1414) | trackback (801) | giornale(日記) |